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Nov.20 - Dec.14, 2025  |  Tue - Sun  |  12:00-19:00

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吉岡雅哉個展

コンビニ画五十六景

with

紋℃コレクション

Masaya Yoshioka | Fiftysix Convenience Stores with the Mon℃ Collection
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展示概要_吉岡個展25秋

コンビニ画五十六景×西海岸

吉岡雅哉(1981年、兵庫県生まれ)は代々続く宮大工の家に生まれ、10代で職人の世界に身を置き独立する一方、幼少の頃より画家を志し、名画の模写を通じて絵画技術を磨きました。様々な絵画様式を習得した吉岡は、日常の生活で見出した景色を長年にわたり絵にしています。

 

本展でご紹介する吉岡の絵画シリーズ「コンビニ画五十六景」は、時代の象徴でありながら、これまで誰も描かなかった郊外のコンビニを印象派のタッチで描いた風景画です。50点を超える同シリーズに加え、数々の映像作品を手がけてきたAV監督・紋℃氏が所蔵する「西海岸」シリーズを特別出展します。

開放的な真昼の砂浜で戯れる人びとと、どこにでもある日常的なコンビニ。対照的な二つの作品を通して、吉岡の絵画が映し出す景色の広さを体感いただけます。

吉岡雅哉

日常の景色、出来事、人物を対象に、その影響から生まれたイメージを長年に渡り描き続けている。青の時代、お月見、思春期、庭いじり、西海岸、コンビニなど、作中のイメージ・世界観は繰り返し描かれ、完結をみない長編小説のようにシリーズ化している。

​​​受賞:トーキョーワンダーウォール賞(2008年)、とよた美術展'07審査員賞(2007年)、シェル美術賞 蔵屋美香審査員奨励賞(2006年)、交換する種 Vol.2 アドバイザー賞(2006年)
コレクション:紋℃コレクション、The Jean Pigozzi Collection Of Contemporary Japanese Art

 

吉岡雅哉 展示歴​(PDF)

吉岡雅哉作品について(PDF)

紋℃監督

AV監督。数多くの有名作品を手がけ、制作数は年間160本を超えたことも。2020年AV売り上げランキングでトップ3を独占。今展で自身のコレクションから吉岡雅哉「西海岸」シリーズ6点を出展。

会期

2025年11月20日(木) - 12月14日(日)
 

営業時間

12:00 - 19:00

 

休廊日

月曜
 

会場

みんなのギャラリー (東京都台東区東上野4-14-3 2F)

Googleマップ

入場料

無料

 

協力​

紋℃コレクション

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作品_吉岡個展25秋

コンビニ画五十六景

不特定な郊外のコンビニを描いた風景画シリーズ『コンビニ画五十六景』は、広めの駐車場におなじみの大衆車が並ぶ、どこにでもありそうなコンビニの景色を印象派のタッチで描き出した作品で、これまで絵画の景色として扱われてこなかった、日本のリアルな姿を映しています。日常の暮らしや文化を絵にする視点は、かつての浮世絵が担っていた役割を思わせます。20年前に「コンビニは絵になる」と直感し、以来モチーフとして繰り返し描き続けてきた作品は今や、社会の鏡として存在するコンビニを捉えた記録であり、人口減少や物価上昇によって起こる変化によっては、やがて消えていくかもしれない、ある限られた時代の歴史画となっていく可能性をも秘めた作品です。(​​​​シリーズ作品一覧はこちら)

西海岸

海辺の景色を舞台に、これ以上の開放感はないだろうとばかりに、男女が交わる様子を描いたシリーズ『西海岸』。制作のきっかけは、吉岡が地元で目にした、ヌード写真がプリントされた外国製のライターだったといいます。性交のシーンを描いた作品として、春画が密室を舞台としたのに対し、外国の様子と思われるこのシリーズでは外の景色が選ばれているという対比関係が見て取れます。同シリーズはこれまで公開の機会が少なく、公共性を理由とした制約や規制によって展示が見送られたこともありました。歴史的にも表現の規制は繰り返されてきたことですが、そうした状況に抗して、作品を支える理解者が存在することもまた事実です。今回の展示では、AV監督として数多くの映像作品を手がけてきた紋℃氏の協力により、同氏のコレクションから6点が特別出品され、『コンビニ画五十六景』と向かい合うことになりました。​​​​

紋℃監督インタビュー_吉岡個展25秋
紋℃監督インタビュー
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聞き手:田森葉一(みんなのギャラリー)

―吉岡作品を初めて見たとき、どんな印象を持たれましたか?
 

アートフェアの会場で、目に入った瞬間インパクトがあったんですよね。なんなんだろうなこれと思って。コンビニの前でエロいことやっちゃってるし、正直、ちょっと意味が分かんねえなと思って(笑)。吸い寄せられるように見ちゃったって感じでしたね。吉岡さんも会場にいて、色々話をして、でも一番いいなと思ったそのコンビニの前でフェラとかシックスナインをしてるような絵がもう売れちゃってて。それで他の作品を紹介してもらったという出会いでしたね。

僕、そんなにアートのこと詳しいわけじゃなかったんですけど、会場をざらっと見て、全体のなかで気になったのが2点あって、その一つが吉岡さんでしたね。

―ご自身の映像の仕事と、西海岸シリーズに共通するものを感じることはありますか?

 

今僕らも表現の自由が年々奪われちゃってるんで、四苦八苦しながら、色々見せ方を変えたりとかしますけども、西海岸のようなシーンの映像は、実際に撮っちゃったとしても、販売できないですし、出演してくれる人もいないでしょうね。昔はやってましたけどね(笑)。今はもう全然ダメです。外なんかで作ってたらもう全部モザイク。という意味では、やっぱり絵の表現って、動画を撮るよりも自由なところはまだあるなあっていうのは感じますよね。

 

ただまあ、その作品をどこかで展示しようと思うと、規制されてしまうんでしょうけども。うーん。やっぱりいろいろと似てますね。エロに対する表現の規制みたいなもの。僕は自分の仕事を通じて見てるところもあるので、西海岸のそういうのもなんか好きというかね。興味を持てるところだなと思うので、うん。いいですよね。

 

なぜそこを吉岡さんはやっちゃってるんだろう、みたいなのは気になるところでもありますよね。まあでもそれは、普通の人がこちらに、なんでAV監督やってるんですか?って聞くのと一緒かもしれないので、結果、好きだからってことなんでしょうけどね。僕もまあ、好きなんですよね。


―今回の紋℃コレクション展示で、鑑賞者にどんなことを感じてほしいですか?

 

難しいですね(笑)。うんまあでもなんか表現って、いろんなものがあるから、素直に見てほしいっていうかね。もしかしたらほら、食わず嫌いかもしれないじゃないですか。知らず知らず避けちゃってたりとか。でもこれも一つのアートの表現だと思うので、普通にまっさらな気持ちで見てほしいなと思いますよね。

 

よくあるじゃないですか、全然見た目うまくなさそうだなと思って、食べたらめっちゃうめえじゃんみたいなこと。いろんな知識とかも吸収したりすると、わかんねえってことがパッと見えて、わかるようになったりとか。やっぱりなんでもそうですけど、知れば知るほど、いろいろと見え方が変わるかもしれないので。僕ももしかしたらこの作品を10年後見たら、また違うような形で見えるかもしれないですしね。現状の僕の今の見方とか、感じ方はまた違ってるでしょうし。

 

あとは、僕という人柄も、作品を見ることによって、ちょっと分かるのかも。西海岸を見た人から、なんか僕っぽいみたいに言われることもあるんで(笑)。おしゃれですねっていう感じの声も結構聞きますよ。


―吉岡作品、あるいは「西海岸シリーズ」がこれからどう広がっていくことを期待しますか?

 

やっぱり日本にとどまらずですね、色んな国で突破口を開いてほしいですね。僕もよく思ってるんですけど、日本のエロをいろんな国で見せつけられるような世界を作りたいなぁと。そういう意味で、色んな国の人たちにも触れていただいて、感じていただいて、広がっていくと、面白い世界が待っているんじゃないかな。まあ結果、みんな好きですから、エロいこと(笑)。なんやかんや言いながら。

 

戦ってほしいですね。世界と戦ってほしいです。バーゼル・バーゼルとかに出ちゃうくらい。もしかすると非常にニッチな戦いになるかもしれませんけど、でも期待してます。

関連情報_吉岡個展25秋

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