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Sunset 1830-35
香月恵介
2018 / H.667 × W.819 mm / Acrylic on panel






Pixel Paintingシリーズから、光の画家、J.M.W.ターナーの「Sunset 1830-35」がモチーフの作品です。
Pixel Paintingは香月が独自に構築した制作システムによって作られた作品で、液晶ディスプレイのRGBの構造を絵具に置き換え、赤・緑・青の3列の絵具の並びによってモネやターナーといった画家たちの作品イメージを再現しています。光を描くという美術史的な系譜にあり、自然の光からデジタルデバイスの光という現代的な光を描く行為へとその歩みを進めています。
かろうじて風景と認識できる赤焼けの夕日の様子は、光があることによって我々は形や空間を捉えることが可能なのだということを、やがて訪れる闇夜の予感とともに示唆しているかのようです。光と色彩に呑まれてしまうほどにそれらを追求したターナーへの香月の想いが伝わる一枚です。
関連記事「香月恵介インタビュー」
https://note.com/yoichitamori/n/nb3e17ad7e027
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