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廣瀬忠司の本棚|Tadashi Hirose's Bookshelf
「鉄」は人の手によってつくられたものの象徴であり、
「時間と痕跡」では、ものに宿る人間の作為が時間の流れによって希薄になっていく様子を描きました。
今回の「時間と痕跡、そして再生」では、更にその先、ものがものとしての形を失い自然の中で新たなる命の一部として再生するまでを表現しています。
また、全作品を貫くモチーフとして「楔」を用い、時間の流れに抗い楔を打ち込もうと足掻く人間そのものにも視点を向けています。
鉄が酸化し、人間の意図を洗い落とし全く新しい存在に組み込まれていく過程で見せる様々な表情を冷徹に切り取ることによって、
時間と痕跡に対する感情の震えを提示しようとしています。
Artist Website: http://www.tadashihirose.com/
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